クラウドファンディング、だいぶ一般に浸透してきましたね。
定義上、出資したら見返りとして市場に出る前に先行して製品が手に入るプロジェクトが多いのが旨みなわけですが、テクノロジー系の分野に出資をすると痛い目にみる確率はほぼ100%です。
今回はその理由を簡潔に説明します。ソースは紛れもなく全部僕!人の不幸をとくとご覧あれ!
僕ENDYのクラウドファンディング黒歴史をまとめています。この記事の後でもいいので、ぜひ目を通してほしいです。
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テクノロジー系というのは、電子デバイスとか電子ガジェット、カメラやモニタ、ドローン、IoT製品などを指します。
そんなテクノロジー系のクラウドファンディングに出資しない方が良い理由は以下です。
- 製品が完成する保障はない、出資金持ち逃げもあり
- 予定通りに開発が進まない
- 届く前に同等品、もしくは高性能な製品が有名企業から発売されてしまう
- 届いてもその後のサポートやファームウェアアップデートがない
- 精神的に疲弊する
- 結局は開発者支援、安く手に入るのは間違い
製品が完成する保障はない、出資金持ち逃げもあり
クラウドファンディングは開発者への支援です。
物を買うのではなく、開発を頑張ってもらうためにお金を投資する、ということを忘れてはいけません。
仮に、途中で開発できませんでした、となっても文句は言えません。支援ですからね。頑張って開発できなかったのならまだしも、支援金を持ち逃げして豪邸を建てた、なんていう最悪のケースもあります。これでも返金には至りませんでした。
懐と心に余裕が無い人は、クラウドファンディングに手を出すべきではありません。
予定通りに開発が進まない
テクノロジー系のプロジェクトは大抵海外発のものですが、予定通りに開発が進むことはほぼありません。
数カ月の遅れは覚悟してください。場合によっては数年遅延します。
テクノロジー系の製品が数年遅延したらどうなるでしょう。世の中のテクノロジーはずいぶん先に進んでしまっているでしょうね。
開発側も遅延と共に進捗報告もしなくなってきます。文句を言っても無視されます。日本じゃないですからね、それが当たり前みたいです。
届く前に同等品、もしくは高性能な製品が有名企業から発売されてしまう
出資したプロジェクトを待っている間に、世の中ではほかの企業が、その製品よりも優れた製品を開発、発売してしまいます。
僕の例だと、360°全天球カメラ「360cam」「Bublcam」に出資したら、RICOHがTHETA Sを出しました。
自動追尾できるドローンに出資したら、DJIがその機能をすぐ載せてきました。
結局何のために支援したのか分からなくなるので、テクノロジー系に出資すべきではありません。
届いてもその後のサポートやファームウェアアップデートがない
数カ月、もしくは数年遅延した製品がやっと届きました。しかし、本当の地獄はそこからです。
残念なことに最初に想像していたレベルのクオリティを感じることはまずありません。出資時にみたプロモーションビデオのワクワク感は何処へ・・・
テクノロジー系の製品は、ファームウェアをアップデートすれば不具合修正や機能追加はある程度可能なのですが、そのファームウェアがアップデートされないことがほとんど。
遅延して焦って中途半端な状態でリリースし、さらにアップデートも行われることなく、開発元はフェードアウト、もしくは倒産していきます。
また、スマートフォンアプリと連携して動く製品だと、iOS、Androidのアップデートと共にアプリが使えなくなることが多いです。もちろん、アプリのアップデートも行われないため、iOS10→iOS11とか大型アップデートの際にもれなくゴミと化します。
例えば・・・
GIROPTIC 360cam
BUBL Bublcam
HEXO+
iStick
出して終わり、なことが多いので、テクノロジー系に出資すべきではありません。
精神的に疲弊する
プロジェクトが遅延し、出資者はいらいらし始めます。
物が届かない中、有名企業から同じような製品が発売されてしまい、ショックを受けます。
物が届いても使い物にならず、出資した自分を責めます。
あの時出資しなければ●●円捨てることはなかったのに・・・と後悔します。
精神的に疲弊するので、テクノロジー系に出資すべきではありません。
結局は開発者支援、安く手に入るのは間違い
世にない製品が格安で手に入る、という理由で出資しても結局は開発者への支援です。
遅れる、頓挫する、逃げられることもあるでしょう。物が届いても微妙だということもあるでしょう。
そういったリスクを考えても、懐と心に余裕のある人以外はテクノロジー系に出資すべきではありません。
もし出資するなら日本のクラウドファンディングサイトで
そうはいっても欲しい!という人は、日本のクラウドファンディングサイトで出資すると良いです。
前述しているのは、海外のクラウドファンディングサイトであるKickstater、Indiegogoといったサイトでの出資について。
ここで出資を募った後、日本のクラウドファンディングサイト、Makuake、GREEN、machi-yaでもどこかの代理店が出資を募り始めます。
少し値段が高くなっていますが、ここで出資した場合、本家よりも先に届く可能性が高いです。なぜそんなことが起きるかは調査中ですが・・・許せん。
テクノロジー系以外でおすすめなジャンルは「ファッション」
KickstarterやIndiegogoでも一応比較的安心なジャンルがあります。個人的におすすめなのは、バッグや財布、靴などのジャンルです。多少の遅延はあれど、今のところきちんと届いています。
ファームウェアの更新とかが無いので、企業が倒産したとしても使い続けられます。
例えば、PeakDesignのバッグとか、WANDRDのバックパックとか、Korin Design、Jerrybag、DJINあたり。
PeakDesignは日本でも有名になってしまいましたが、人とかぶらないですし、プロモーションビデオとの相違もなくおすすめです。
あとがき
クラウドファンディングそのものは悪いと思いませんが、ジャンルによってはこちらの利にはならないかなと思います。
テクノロジー系への出資は本当に気を付けてくださいね。