DJIが360度カメラの新型「Osmo 360 II」を9月2日に発売しました。
前モデルのOsmo 360からちょうど1年での世代交代です。発表と同時に販売開始という、予約期間なしのスピード発売でした。
360度カメラは今Insta360 X6が強い状況なので、DJIがどう仕掛けてきたのか気になるところ。さっそく中身を見ていきましょう!
情報
2026年9月2日発売。スタンダードコンボが93,610円、アドベンチャーコンボが110,990円(いずれも税込)です。
一番の変更点は8K60fps
今回の目玉は動画のフレームレートです。
- 360度8K撮影: 50fps → 60fps
- ダイナミックレンジ: 13.5ストップ → 14.5ストップ
- スローモーション: 4K/100fps → 4K/240fps
8Kで60fpsが出せる360度カメラは現状かなり限られます。ライバルのInsta360 X6が8K/50fpsなので、数字の上では一歩リードした形ですね。
スローモーションの4K/240fpsも大きな進化です。100fpsから一気に2.4倍になったので、スポーツやアクション系の撮影で使える幅がぐっと広がります。
センサーは前モデルと同じ
ここは正直に書いておきます。
DJIの公式サイトには「1インチ360°イメージング」と書かれていますが、イメージセンサー自体は前モデルと同じ1/1.1インチ正方形CMOSです。センサーが1インチに大型化したわけではありません。
「1インチ360°イメージング」というのは、2つのレンズで撮った映像を合成したときの360度イメージングエリアが1インチ相当になる、という意味の表現です。前モデルのOsmo 360も同じ考え方で作られています。
センサーは据え置きで、処理チップとアルゴリズムの改善で画質とフレームレートを伸ばしてきた世代、という理解が正確です。
注意
「センサーが1インチになった」という説明を見かけたら要注意です。物理的なセンサーサイズは1/1.1インチで前モデルから変わっていません。
レンズ交換に対応したのが地味に大きい
360度カメラの最大の弱点はレンズです。本体からレンズが飛び出している構造なので、ぶつけたり擦ったりすると傷がつきます。そして360度カメラのレンズ傷は、映像の合成部分に直接影響するので致命的なんですよね。
Osmo 360 IIは、このレンズを自分で交換できるようになりました。しかも超高硬度レンズを採用しています。
前モデルは交換非対応だったので、傷つけたら修理に出すしかありませんでした。アウトドアやアクション系で使う人にとっては、この変更はスペック表の数字以上に価値があります。
その他の進化ポイント
- RAW静止画に新対応(前モデルはJPEGのみ)
- NFC搭載でスマホとワンタッチ接続
- バッテリー容量が1,950mAhから2,150mAhへ
- 8K/30fpsで最大100分の連続撮影、22分で80%充電
- マウント方式が両方向マグネット式に変更
- AIスーパーナイト2.0(暗所撮影の強化)
RAW対応は写真をしっかり編集したい人には嬉しい変更です。120MPの360度写真をRAWで撮れるようになりました。
スペックまとめ
| 項目 | Osmo 360 II |
|---|---|
| 発売日 | 2026年9月2日 |
| センサー | 1/1.1インチ 正方形CMOS ×2 |
| 静止画 | 120MP(RAW対応) |
| 動画 | 360度8K/60fps、シングルレンズ4K/120fps |
| スロー | 4K/240fps |
| ダイナミックレンジ | 14.5ストップ |
| 内蔵ストレージ | 105GB |
| バッテリー | 2,150mAh(8K30fpsで最大100分) |
| 防水 | 本体10m、専用ケース使用時50m |
| サイズ・重量 | 61×36.3×81mm・183g |
| 価格 | 93,610円〜(税込) |
Insta360 X6とどっちを選ぶか
いま360度カメラを買うなら、この2機種が最有力候補になります。
Osmo 360 IIが有利なのは、8K撮影時のフレームレート(60fps対Insta360の50fps)、レンズ交換対応、105GBの内蔵ストレージあたり。内蔵ストレージが大きいので、microSDを忘れても撮り始められるのは地味に助かります。
一方でInsta360には、編集アプリの完成度とアクセサリーの豊富さという強みがあります。360度カメラは撮影後の編集で作品にするタイプの機材なので、アプリの使いやすさは実際の満足度に直結します。
すでにDJIのドローンやOsmo Pocketを使っているなら、アプリと周辺機器が揃うOsmo 360 IIを選ぶ理由になります。逆に初めての360度カメラで編集に不安があるなら、Insta360のほうが安心して始められます。
まとめ
Osmo 360 IIは、センサーは据え置きながら8K60fps・14.5ストップ・レンズ交換対応と、実用面をしっかり詰めてきた第2世代です。
派手な数字の飛躍はありませんが、360度カメラを実際に使う上で困るポイント(レンズの傷、暗所、スローモーションの物足りなさ)を潰しにきた堅実なアップデートだと感じました。
93,610円という価格はInsta360 X6より抑えめなので、性能と価格のバランスで見ると十分に戦える1台です。
参考リンク


