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家の中の探し物をなくす方法。しまった場所を言葉ひとつで思い出せるiOSアプリ「どこしま?」

家の中の探し物をなくす方法。しまった場所を言葉ひとつで思い出せるiOSアプリ「どこしま?」

· エンディ

「あの充電ケーブル、たしか買ってあったはず」。

そう思って心当たりの引き出しを開け、クローゼットの上の段を探り、結局見つからずにもう一本買ってしまう。届いた翌週に、まったく別の場所から出てくる。

——この流れ、身に覚えがある人は多いと思います。

家の中の探し物がなくならないのは、片づけが足りないからだと思われがちです。でも実際に困っているのは、たいていきちんとしまってある物のほう。しまい方の問題ではなく、しまった場所を思い出せないという記憶の問題なんですよね。

メモアプリや写真では、なぜ続かないのか

対策として最初に思いつくのは、メモアプリに書いておくことと、収納した状態を写真に撮っておくことです。どちらも悪くないのですが、続かない理由がはっきりしています。

メモアプリは、書くのは簡単でも引くのが大変です。「USB-Cケーブル 寝室 クローゼット」と書いたはずなのに、半年後に思い出す言葉は「白いケーブル」だったりする。書いたときの言葉と、探すときの言葉がズレると引っかかりません。

写真は、撮った瞬間はわかりやすいのに、100枚たまると探せなくなります。カメラロールの中から「あのケースを撮った1枚」を見つけるほうが、部屋を探すより時間がかかる、ということも起こります。

情報

探し物対策の道具に必要なのは「記録しやすさ」よりも、うろ覚えの言葉から引けること。ここが弱いと、記録しても使われないまま終わります。

どこしま?は「場所」と「モノ」を結びつけて記録する

そこを狙って作ったのが、iOSアプリの どこしま? です。

やっていることはシンプルで、家の中の収納場所を先に作っておいて、そこにモノを登録していくだけ。あとは思い出せる言葉を検索欄に入れると、どこにしまったかがパンくずで出てきます。

どこしま?の検索結果画面。「USB」の検索で、収納場所のパンくずつきでアイテムが並んでいる

アプリを開くと最初に出るのが検索欄です。探し物アプリなのに一覧から入る作りだと、それだけで面倒になるので、開いた瞬間から入力できるようにしています。1文字目から検索が走ります。

ポイントは「名前以外の言葉でも見つかる」こと

このアプリの肝は、検索がアイテム名だけを見ていないところです。

検索の対象は次の5つ。

  1. アイテム名
  2. タグ
  3. メモ
  4. 収納場所の名前
  5. 収納場所の親の階層名

たとえば「家 > 寝室 > クローゼット > 無印ケース①」に入れた、タグが「充電・iPhone・Anker」、メモが「白いやつ。予備。」の USB-Cケーブル。これは次のどの言葉からでもヒットします。

USB 充電 iPhone Anker 寝室 無印 ケース

半年後の自分がどの言葉で思い出すかは予測できません。だったら入り口を増やしておく、という考え方です。ひらがな・カタカナ、全角・半角の違いも吸収するので、うろ覚えのまま打って大丈夫。空白で区切って「白 USB」のように2語入れれば、そのぶん絞り込めます。

読者
タグやメモまで丁寧に入れるのが面倒そうです。
筆者
必須はアイテム名だけです。最初は名前と場所だけでも十分に探せます。「この言葉で探しそうだな」と思ったときに、あとからタグを足すくらいがちょうどいいですよ。

収納場所は、自分の家に合わせて階層で作る

収納場所は、部屋・棚・ケース・段を同じ「場所」として、好きな深さで積めます。

どこしま?の場所一覧画面。家>リビング>テレビボード下のBOXのようにツリー表示されている

plaintext
家 > 寝室 > クローゼット > 無印ケース① > 2段目

階層の数に上限はありません。初回起動時に「家」と主な部屋のテンプレートが入っているので、実際にやることは自分の家にある棚やケースを足していくだけです。

先ほどの検索が親の階層まで見ているので、細かく作り込むほど、あとで「寝室」からでも「クローゼット」からでもたどり着けるようになります。

なお、2026年7月末の 1.1.0 から収納場所そのものにも写真を登録できるようになりました。ケースの中身を1枚撮っておくと、開ける前に見当がつきます。

一覧と並び替えは、片づけのときに効く

どこしま?のアイテム一覧画面。写真サムネイルと収納場所、タグが並んでいる

探すときは検索、片づけるときは一覧、という使い分けになります。

一覧では「更新日順」「名前順」「場所順」「お気に入り優先」などで並び替えられるほか、「場所が未設定」で絞り込めるのが地味に便利です。とりあえず名前だけ登録して、しまう場所を決めていない物が、ここにたまります。時間があるときにまとめて移動すれば片づく、という運用ができます。

複数選択して一括で移動・削除もできるので、「引き出しごと中身を入れ替えた」ようなときも手数が少なく済みます。

文字が小さくて読めない、が起きにくい

どこしま?の設定画面。外観と文字サイズ、表示の切り替えが並んでいる

こういう「家族で使う」系のアプリは、文字の大きさで詰みがちです。どこしま?はアプリ内に文字サイズの設定があり、選んだ結果が設定画面のその場で確認できます(iOSの設定より小さくはなりません)。

ダークモードの切り替え、一覧のサムネイル表示のオン・オフ、場所ツリーのアイテム数表示なども設定から変えられます。

データは端末の中だけ

アイテムの情報も写真も、すべてiPhoneの中に保存されます。開発者のサーバーを経由することはなく、アカウント登録もログインも不要で、オフラインのまま動きます。広告SDKや解析SDKも入れていません。

注意

現時点でバックアップ・復元機能はありません。端末内だけに保存されるということは、アプリを削除するとデータも消えるということです。機種変更を控えている場合はご注意ください(対応を検討中です)。

こんな人に向いています

ヒント

・「買ったはずなのに見つからない」で買い直した経験がある人 ・季節物や来客用など、年に数回しか出さない物が多い家 ・収納ケースや引き出しが多く、外から中身が見えない人 ・家族に「あれどこ?」と聞かれる係になっている人 ・クラウド同期やアカウント登録なしで使いたい人

逆に、物が少なくてどこに何があるか全部覚えている人や、家族全員のiPhoneでリアルタイムに共有したい人には向きません。共有機能は今のところないので、その用途なら共有できるメモアプリのほうが確実です。

Q

登録がめんどうで続かなそうです

A

全部を登録する必要はありません。「探した経験がある物」だけを登録するのがおすすめです。一度探して見つからなかった物は、また探す可能性が高い物なので、費用対効果が高くなります。

Q

同じ物が複数の場所にある場合は?

A

アイテムの「複製」で写しを作って、それぞれの場所に割り当てられます。数量だけで管理する方法もあります。

Q

料金はかかりますか?

A

現在は全機能を無料で使えます。iOS 17.0以降のiPhoneに対応しています。

探す時間を、丸ごと減らす

家の中の探し物は、1回あたりは5分や10分でも、見つからずに買い直せばお金もかかりますし、出てきたときの脱力感もそこそこのダメージです。

きれいに片づけ続けるのは大変ですが、しまった場所を思い出せる状態を作っておくだけなら、そこまで気合いは要りません。とりあえず「前に一度探した物」を3つほど登録してみると、効き目がわかると思います。

同じ開発者が作ったiOSアプリでは、Web上の「あとで見る」を一元管理する「anything.」もあります。物ではなく情報のほうが散らかりがちな人は、こちらものぞいてみてください。

あわせて読みたい

SNSやWebの「あとで見る」を一元管理。共有シートからサッと保存できるiOSアプリ「anything.」

散らかったブックマークを一箇所に集めて、あとから探しやすく整理できる「情報の置き場所」。

どこしま?を使ってみる

家の収納場所とモノを紐づけて、覚えている言葉ひとつで探し出す。App Storeで配信中、現在は全機能を無料で使えます。

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