国内唯一のApple専門誌として長年にわたってAppleファンを支えてきた「Mac Fan(マックファン)」が、2026年5月号をもって紙媒体の定期刊行を終了することが発表されました。
1993年の創刊から約33年。幾度のAppleの危機も、iPhoneの登場も、スティーブ・ジョブズの逝去も、すべてを記録し続けてきた雑誌がついに紙での定期刊行に終止符を打ちます。
最終号の概要
情報
Mac Fan 最終号(2026年5月号)
- 発売日:2026年3月27日(金)
- 価格:1,480円(雑誌版・電子書籍版共通)
- 内容:Appleの歴史の振り返り、人気連載「Macテクニック」「iPhoneトラブル解決ガイド」などを凝縮した完全保存版
終了の発表があったのは2026年1月7日。マイナビ出版が公式にアナウンスし、同日付でIT系メディアやAppleファンの間で大きな話題となりました。
Mac Fanの33年の歴史
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創刊
毎日コミュニケーションズ(マイコミ)より月刊誌として創刊。創刊号の表紙には女子プロレスラーのアジャ・コングが起用され、当時大きな話題を呼んだ。
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累計発行部数3,000万部突破
創刊から15年で累計3,000万部を突破。Macユーザーの必携誌として確固たる地位を確立。
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スティーブ・ジョブズ追悼特別号を緊急発刊
スティーブ・ジョブズの逝去を受け、追悼メモリアル特別号を緊急刊行。Apple専門誌としての存在感を示す。
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出版社がマイナビに社名変更
毎日コミュニケーションズがマイナビに社名変更。2015年には出版部門が分社化し「マイナビ出版」として設立。
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創刊30周年
創刊30周年を迎える。Apple専門誌として国内唯一の存在として歩み続ける。
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月刊から隔月刊へ移行・Mac Fan Portal 開設
2024年5・6月合併号から隔月刊へ移行。同年5月29日には、Webメディア「Mac Fan Portal」を開設。開設からわずか5カ月で月間100万PVを達成する。
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通算第500号達成
創刊から約32年で通算500号を達成。
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定期刊行終了を正式発表
マイナビ出版が2026年5月号をもって定期刊行を終了すると発表。同時期に「Web Designing」も定期刊行終了を発表。
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最終号(2026年5月号)発売
33年の歴史に幕を下ろす最終号が発売。完全保存版として人気連載や歴史の振り返りを凝縮した一冊。
なぜ今、紙媒体を終えるのか
マイナビ出版は終了の理由について、「インターネットの普及により情報取得の方法が変化し、リアルタイム性ではWebメディアが優位となった」「定期刊行物としての役割は終えた」と説明しています。
編集長・笹本孝志氏はこのようにコメントしています。
情報
「メディアの形は変わりますが、AppleとAppleファンをつなぐ橋渡しとなり、分かりやすく、楽しく、面白いコンテンツを作るという使命は変わりません。Mac Fanが新たなステージへ進むことを楽しみにしています。」
なお、マイナビ出版は同じタイミングで「Web Designing」(2001年創刊)についても定期刊行終了を発表しており、IT系雑誌全体をWebおよびムック中心へシフトさせる方針を明確にしています。
今後はどうなる?「Mac Fan」3つの新展開
紙媒体が終わっても、Mac Fanブランドは引き続き展開されます。
| 展開 | 内容 |
|---|---|
| Webメディア | 「Mac Fan Portal」(macfan.book.mynavi.jp)を情報ハブとして強化。新製品・OS解説・Tips・トラブルシューティングなどを継続配信 |
| リアルイベント | 「Mac Fan Fes.」などの体験型イベントを充実。2025年11月に開催実績あり |
| 不定期刊行 | ムック・書籍として「紙ならではの価値」を持つコンテンツに絞って出版を継続 |
Web版の「Mac Fan Portal」はすでに月間100万PVを超えており、Webメディアとしての基盤はしっかり構築されています。紙の雑誌がなくなっても、コンテンツ自体は引き続き楽しめそうです。
まとめ:紙の「Mac Fan」が終わる、でもApple情報は続く
1993年の創刊から33年間、Mac Fanは日本のAppleユーザーにとっての「教科書」であり「コミュニティ」でした。インターネットが当たり前になった今、情報誌の役割が変わったのは必然とも言えます。
最終号となる2026年5月号は3月27日発売。長年のファンにとっては手元に置いておきたい一冊になるはずです。