「タブレット型なのに水冷対応、しかもRyzen AI MAX+ 395搭載」——そんな製品が本当に存在するのが、2026年2月28日に日本で正式発売されたOneXPlayer Super Xです。
14インチ2.8K AMOLEDディスプレイに最大128GBのユニファイドメモリ、外付け水冷ユニット「Frost Bay」との組み合わせでTDP最大120Wまで引き出せる、これまでにないカテゴリの製品です。
情報
OneXPlayer Super X 基本情報
- 発売日:2026年2月28日(日本国内正式発売)
- メーカー:One-Netbook(中国)
- 価格:388,000円〜(スタンダード版48GB/1TB)
スペック一覧
まずベーススペックを確認しましょう。スタンダード版・水冷版ともに、本体のスペックは共通です。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen AI MAX+ 395(Zen 5 / 16コア32スレッド / 最大5.1GHz) |
| GPU | AMD Radeon 8060S(RDNA 3.5 / 40 Compute Units) |
| メモリ | 48GB / 128GB LPDDR5X-8000(ユニファイドメモリ) |
| VRAM | 最大96GB(動的割り当て) |
| ストレージ | M.2 2280 PCIe 4.0 SSD(1TB / 2TB) |
| ディスプレイ | 14インチ AMOLED / 2880×1800(2.8K)/ 120Hz / VRR / HDR / タッチ+スタイラス対応 |
| バッテリー | 83.5Wh |
| 無線LAN | Wi-Fi 7 |
| OS | Windows 11 Home |
| フォームファクター | 2-in-1タブレット(磁気着脱式キーボード付属) |
| 重量 | 約1.3kg(本体のみ) |
| 最大TDP(空冷) | 75W |
| 最大TDP(水冷時) | 120W |
スタンダード版 vs 水冷版 比較
2モデルの最大の違いは冷却方式とTDP上限です。
OneXPlayer Super X スタンダード版 vs 水冷版
OneXPlayer Super X(スタンダード版) | OneXPlayer Super X(水冷モデル版) | |
|---|---|---|
| メーカー | OneXPlayer (One-Netbook) | OneXPlayer (One-Netbook) |
| 型番 | OneXPlayer Super X | OneXPlayer Super X (Liquid Cooling Edition) |
| OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home |
| 画面サイズ (インチ) | 14 | 14 |
| 画面種類 | AMOLED(有機EL) | AMOLED(有機EL) |
| 表面処理 | グレア(光沢) | グレア(光沢) |
| 解像度 | 2880×1800 (2.8K) | 2880×1800 (2.8K) |
| アスペクト比 | 16:10 | 16:10 |
| リフレッシュレート (Hz) | 120 | 120 |
| CPU | AMD Ryzen AI Max+ 395 (16コア/32スレッド) | AMD Ryzen AI Max+ 395 (16コア/32スレッド) |
| GPU | AMD Radeon 8060S Graphics | AMD Radeon 8060S Graphics |
| NPU | AMD XDNA 2 (50 TOPS) | AMD XDNA 2 (50 TOPS) |
| メモリ (GB) | 48 | 128 |
| メモリ種類 | LPDDR5x-8533 | LPDDR5x-8533 |
| メモリスロット数 | 0 | 0 |
| メモリ最大容量 (GB) | 128 | 128 |
| ストレージ (GB) | 1024 | 2048 |
| ストレージ種類 | M.2 2280 PCIe 4.0 x4 SSD | M.2 2280 PCIe 4.0 x4 SSD |
| インターフェース | USB4 (Type-C) ×2, USB 3.2 (Type-A) ×1, HDMI 2.1 ×1, 3.5mmイヤホンジャック, Mini SSDスロット, MicroSDスロット | USB4 (Type-C) ×2, USB 3.2 (Type-A) ×1, HDMI 2.1 ×1, 3.5mmイヤホンジャック, Mini SSDスロット, MicroSDスロット, 水冷コネクタ |
| LAN | ||
| Wi-Fi | Wi-Fi 7 (国内版 IEEE802.11be) | Wi-Fi 7 (国内版 IEEE802.11be) |
| Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
| サイズ(WxDxH) (mm) | 314×208×12.5mm | 314×208×12.5mm |
| 重量 (kg) | 1300 | 1300 |
| 駆動時間 (時間) | 約12時間 (動画再生時) | 約12時間 (動画再生時) |
| 電源 | 100W PD急速充電対応 | 100W PD急速充電対応 |
| その他 | マグネット式カバーキーボード付属、スタイラスペン(4096段階)対応、専用水冷ボックス「Frost Bay」対応モデルあり | 外付け水冷BOX「Frost Bay」付属、TDP最大120W駆動対応、マグネット式カバーキーボード、スタイラスペン対応 |
| 発売年月 | 2026年2月 | 2026年2月 |
| 定価(税込) | 388000 | 598000 |
| 購入 |
※ 価格・仕様は変動する場合があります。購入前に各販売ページをご確認ください。
水冷版の「Frost Bay(アイスドック)」とは
水冷版は本体背面に専用ポートを備えており、別売り・または付属の外付け水冷ユニット**「Frost Bay」**(単体価格:約27,000円相当)に接続することで液冷冷却が機能します。
ヒント
液冷稼働時の3DMark Time Spyスコアは約12,424点(120W時)。空冷65W時の約9,829点と比べて約26%向上。RTX 4060M XTを上回るスコアです。
Frost Bayは蒸留水または専用冷却液を注入して使うポンプ内蔵型。デスクに置いて使う場面では液冷、外出時はそのまま空冷で持ち歩くという使い分けができます。
水冷版は本体価格も高いし、Frost Bayも別途買うんですか?
水冷対応版(398,000円〜)にはFrost Bayが付属するモデルと付属しないモデルがあります。「水冷対応本体+Frost Bay同梱」のセットで購入するのがお得です。スタンダード版はFrost Bayのポートがないため、後から水冷にアップグレードはできません。
注目の機能
14インチ 2.8K AMOLED ディスプレイ
ゲーミングハンドヘルドの多くは7インチ前後ですが、Super Xは14インチ。2880×1800(2.8K)解像度のAMOLEDパネルはコントラスト比1,000,000:1、HDR対応、120Hz駆動です。
さらに**スタイラスペン対応(4,096段階感圧)**を備えており、イラスト制作やメモ書きにも使えます。Harman認定のスピーカーも搭載しています。
ローカルAI推論にも対応
Ryzen AI MAX+ 395はNPU(50 TOPS)+GPU+CPUで合計126 TOPSのAI性能を持ちます。最大128GBのユニファイドメモリをそのままVRAMとして使えるため、LLM(大規模言語モデル)のローカル実行にも向いています。
One-Netbook社によれば、最大235Bパラメータのモデルの動作を確認済みとのこと。ゲームだけでなく、AI開発用ワークステーションとしても使えます。
2-in-1フォームファクター
磁気着脱式キーボードが付属しており、タブレット・ラップトップ・ゲーミングPC三役をこなします。ゲーム時はキーボードを外してコントローラーと組み合わせ、仕事時はキーボードを装着してラップトップとして使うというスタイルが可能です。
実際のゲーム性能
75W(空冷)時のゲーム性能の目安です。
| ゲーム | 設定 | 目安fps |
|---|---|---|
| Cyberpunk 2077 | 高設定 / 1080p | 約60fps |
| Forza Horizon 5 | 高設定 / 1080p | 約80fps以上 |
| Hogwarts Legacy | 高設定 / 1080p | 約55fps |
注意
上記は75W空冷時の目安です。水冷120W時はさらに10〜20%程度高いフレームレートが期待できます。2.8K解像度でのネイティブ描画は負荷が高いため、1080p〜1440pへのダウンスケールと組み合わせるのが現実的です。
競合との比較
Super Xの価格帯(38〜60万円)はROG Ally XやLegion Go Sと比べて2〜4倍ですが、スペック的には別カテゴリです。
| 比較項目 | Super X | ROG Ally X | Legion Go S |
|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen AI MAX+ 395(16コア) | Ryzen Z2 Extreme | Ryzen Z2 Go |
| 最大TDP | 120W(水冷) | 30W | 30W |
| メモリ | 最大128GB | 24GB | 最大32GB |
| ディスプレイ | 14インチ 2.8K AMOLED | 7インチ 1080p | 7インチ 1080p |
| 重量 | 約1.3kg | 約678g | 約854g |
| 価格帯 | 388,000円〜 | 約90,000円〜 | 約60,000円〜 |
Super Xは「ハンドヘルドゲーム機」というよりも「デスクトップ級性能を持つモバイルワークステーション+ゲーミングPC」という立ち位置です。
こんな人に向いている
ヒント
Super X が向いている人
- デスクトップ級のゲーム性能をモバイル環境で発揮したい
- ローカルLLM・AI開発もゲームも1台で完結させたい
- 高品質な大画面ディスプレイでゲームしたい(14インチAMOLED)
- TDPを犠牲にせずに冷やし続けたい(水冷版)
- クリエイティブ用途(スタイラス・高解像度)も兼ねたい
注意
Super X が向いていない人
- 純粋な携帯性・軽量さを重視する(1.3kgは重め)
- 予算30万円以下で収めたい(ROG Ally XやLegion Go Sが現実的)
- SteamOSでシンプルに遊びたい(Legion Go S / Steam Deck向き)
- ゲーム専用でAI・クリエイティブ用途は不要
FAQ
スタンダード版と水冷版、どちらを選べばいい?
デスクに置いて使う時間が多いならFrost Bay付きの水冷版を選ぶ価値があります。TDPが120Wに上がり、高負荷時のパフォーマンス低下が大幅に抑えられます。外出メインや持ち歩きが多い場合はスタンダード版で十分です。
水冷版のFrost Bayは後から買えますか?
Frost Bay単体(約27,000円相当)は別途購入できますが、水冷用の背面ポートはスタンダード版本体には存在しません。水冷を使いたい場合は必ず水冷対応版の本体を選んでください。
バッテリー駆動時間はどれくらいですか?
83.5Whのバッテリーを搭載していますが、TDP 75Wという大消費電力のため、フルパフォーマンスでのゲームプレイ時は2〜3時間程度が目安です。軽作業・動画視聴では5〜6時間程度の使用が見込めます。
日本語でのサポートはありますか?
One-Netbook(One-Xplayer)は日本公式ストアを運営しており、日本語サポートに対応しています。保証内容は購入前に公式ストアでご確認ください。
まとめ
OneXPlayer Super Xは「タブレット×水冷×Ryzen AI MAX+ 395」という、どのカテゴリにも属さない独自路線の製品です。
スタンダード版(388,000円〜)でも空冷75WでRTX 4060M相当の性能を発揮し、水冷版はFrost Bayと組み合わせることでTDP120W・3DMark 12,000点超という水準に達します。
38〜60万円という価格は間違いなく高価ですが、「Windows PC・ゲーミングPC・AIワークステーション・クリエイティブタブレットを1台に」という要求に応えられる製品は現時点でほとんど存在しません。