スマートフォンの進化はどこまで続くのか——そんな疑問に対するSamsungの回答が、Galaxy Z TriFoldです。
「二つ折り」ではなく「三つ折り」。ヒンジをふたつ持つこの端末は、折りたたみスマホの概念をもう一段階押し上げました。MWC 2026でも大きな注目を集めたこの端末について、スペックから価格、実際の使い勝手まで詳しく解説します。
三つ折りスマホとは何か
従来の折りたたみスマホ(フォルダブル)は、ディスプレイを一か所で折り曲げる「二つ折り」構造です。ヒンジが1本で、開くと平らな板状になります。
三つ折り(TriFold) はヒンジが2本あり、画面を2か所で折り曲げられます。閉じると普通のスマホと同じコンパクトなサイズになり、開くとタブレット並みの大画面が広がるというのが最大の特徴です。
情報
Galaxy Z TriFoldは、Samsungが世界で初めて量産・販売した「デュアルヒンジ三つ折りスマホ」です。2025年12月に韓国で先行発売、2026年1月30日に米国でも正式発売されました。
Galaxy Z TriFoldのスペック・デザイン
ディスプレイ
Galaxy Z TriFoldの最大の売りは、その画面サイズです。
- メインディスプレイ(展開時): 10インチ Dynamic AMOLED 2X
- カバーディスプレイ(閉じた状態): 6.5インチ Dynamic AMOLED 2X
- 最薄部: わずか3.9mm(展開時)
展開すると10インチという、スマートフォンの域をはるかに超えたサイズになります。iPad miniとほぼ同じ画面サイズが、ポケットに収まるというのは驚異的です。
パフォーマンス
- チップ: Snapdragon 8 Elite
- RAM: 16GB
- ストレージ: 512GB〜1TB
- バッテリー: 5,600mAh
- 充電: 45W有線充電対応
チップセットは最高峰のSnapdragon 8 Eliteを搭載。RAMも16GBと余裕があり、大画面でのマルチタスクもスムーズにこなせます。
カメラ
- メインカメラ: 200MP(2億画素)
- 最高峰の解像度を誇り、大画面表示との相性も抜群
耐久性
- ヒンジ素材: チタン合金
- 折り曲げ耐久テスト: 200,000サイクル(1日100回折り曲げて約5年分)
- メインディスプレイには強化コーティングを採用し、衝撃吸収性を向上
ヒント
折り曲げ耐久テストで200,000サイクルをクリアしているため、毎日使い続けても5年以上は問題なく使えるよう設計されています。
通常のGalaxy Z Foldとの違い
Galaxy Z TriFoldとGalaxy Z Fold 7(最新の二つ折りモデル)を比較してみましょう。
比較表データが設定されていません。
TriFoldが優れている点
- 画面サイズ: 10インチ vs 8インチで圧倒的な差
- バッテリー容量: 5,600mAhと大容量(Z Fold 7比28%増)
- 充電速度: 45W充電でZ Fold 7(25W)より高速
- RAM: 16GBでマルチタスク性能がさらに高い
Z Fold 7が優れている点
- 重量: 215g vs 309g——TriFoldはほぼ100g重い
- 薄さ(折りたたみ時): 8.9mm vs 12.9mm
- 画面輝度: Z Fold 7は2,600nits、TriFoldは1,600nits
- 価格: 約1,000ドルの差は大きい
注意
TriFoldは重量309gと非常に重く、長時間の片手操作には向いていません。電車の吊り革につかまりながらの操作などは難しいでしょう。
どんな人に向いているのか
Galaxy AIとの連携
Galaxy Z TriFoldはGalaxy AIエコシステムとフルに統合されており、以下のような機能が使えます。
- Circle to Search: 画面上の任意の部分をなぞってGoogle検索
- Live Translate: 通話中のリアルタイム翻訳
- Note Assist: メモの自動要約・整理
- Drawing Assist: 手書きイラストをAIが補完
10インチの大画面とAI機能の組み合わせは、生産性ツールとしての可能性を大きく広げます。
価格と発売時期
-
韓国で先行発売
Samsungの本国・韓国でGalaxy Z TriFoldが初めて発売されました。 -
米国で正式発売
米国での販売が開始。発売直後から売り切れが続出しました。 -
MWC 2026で実機公開・注目集める
MWC 2026でも展示が行われ、三つ折りという新フォームファクターが改めて世界の注目を集めました。
価格
- 米国: $2,899〜(約44万円)
- ストレージは512GB〜1TBの選択肢
- カラー:クラフターブラックのみ(現時点)
Samsungのフォルダブルラインナップの中で最も高価な端末です。Galaxy Z Fold 7($1,899)と比べても1,000ドル高く、ハイエンドの中でも特別なポジションを占めています。
注意
日本での正式な価格・発売日は2026年3月時点で未発表です。米国価格から換算すると40〜50万円台になる可能性があります。
MWC 2026での評価・反応
MWC 2026でもGalaxy Z TriFoldは大きな注目を集めました。実機に触れたメディア・インフルエンサーからは以下のような声が上がっています。
- 「折りたたみスマホの概念を根本から変えた」
- 「10インチはさすがに広すぎるぐらい広い——映画鑑賞が快適すぎる」
- 「重量309gは確かに重いが、タブレットを別に持ち歩く必要がなくなるなら許容範囲」
- 「$2,899という価格は富裕層向けだが、テクノロジーの先端を体験したい人には唯一の選択肢」
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まとめ
Samsung Galaxy Z TriFoldは、スマートフォンとタブレットの境界線を消し去る野心的な端末です。
こんな人におすすめ
- タブレットとスマホを1台にまとめたい人
- 動画・電子書籍・資料作成を大画面でこなしたい人
- Galaxy AIをフル活用したいビジネスユーザー
- 最先端のガジェットに投資する意欲のある人
気になるポイント
- 重量309gは覚悟が必要
- $2,899〜という価格はスマホとしては異次元
- 日本での発売時期・価格はまだ未定
三つ折りスマホというカテゴリーを切り開いたGalaxy Z TriFold。価格的にはまだ一般ユーザーへの普及は先の話ですが、折りたたみスマホの未来を先取りしたい方には最高の選択肢です。日本での発売情報が出次第、改めてお伝えします。