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X-T30 III は、天面のダイヤルで撮る入門機です。フィルムシミュレーションを回して選び、シャッタースピードも露出補正もダイヤルで変えられます。
重さは378gで、0.39型236万ドットのファインダーも付いています。一方で、ボディ内手ブレ補正はありません。
同じ約2610万画素の X-M5、約4020万画素の X-T50 と、どこが違うのかを公式仕様で見ていきます。
情報
この記事の結論
- 発売時期: 2025年11月(ボディは11月28日、XC13-33mmレンズキットは12月16日)
- 向く人: ダイヤルで操作する小型のXシリーズが欲しい人
- 決め手: 378g、ファインダー付き、フィルムシミュレーションダイヤル
- 価格帯: メーカー価格はオープン(希望小売価格の設定なし)


画像出典:富士フイルム 公式
X-T30 IIIの主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年11月28日(ボディ) |
| 価格 | オープン価格 |
| 撮像素子 | APS-C、約2610万画素 |
| 手ブレ補正 | なし(電子防振は動画のみ) |
| ファインダー | 0.39型 約236万ドット |
| 背面モニター | 3.0型チルト式 約162万ドット |
| 連写 | メカ約8コマ/秒、電子約30コマ/秒 |
| 動画 | 6.2K/30p、4K/60p、フルHD/240p |
| 重さ | 約378g(電池、カード込み) |
電子シャッターの約30コマ/秒は、1.25倍のクロップ(画角が狭くなる撮り方)になります。

ダイヤル操作とフィルムシミュレーション
天面にはフィルムシミュレーションダイヤルがあり、10ポジションを回して切り替えます。FS1〜FS3には、自分で設定した画づくり(FSレシピ)を保存できます。
フィルムシミュレーションは全部で20モードです。ダイヤルの位置で呼び出せるので、メニューを開かずに画の雰囲気を変えられます。

画像出典:富士フイルム 公式
被写体検出AFは、人物の顔と瞳のほか、動物、鳥、クルマ、バイクと自転車、飛行機、電車に対応します。オートモード切替レバーもあり、設定に迷う場面ではカメラ任せにできます。
X-M5、X-T50との比較
同じ入門〜中級のXシリーズでも、3機種は発売時期も中身も違います。X-T30 III はファインダーを備え、X-T50 は画素数と手ブレ補正で上回ります。
X-T30 III、X-M5、X-T50の比較
横にスクロールして比較できます →
FUJIFILM X-T30 III | | FUJIFILM X-T50 | |
|---|---|---|---|
| 発売日 | ◎ 2025/11/28 | 2024/11/28 | 2024/06/28 |
| 参考価格(通貨・時点・条件を併記) | オープン価格(メーカー希望小売価格の設定なし) | オープン価格(メーカー希望小売価格の設定なし) | オープン価格(メーカー希望小売価格の設定なし) |
| メーカー | 富士フイルム | 富士フイルム | 富士フイルム |
| レンズマウント | FUJIFILM Xマウント | FUJIFILM Xマウント | FUJIFILM Xマウント |
| 型番 | X-T30 III | X-M5 | X-T50 |
| 画素数 | 約2610万画素 | 有効約2610万画素 | ◎ 約4020万画素 |
| センサーサイズ | APS-C(23.5×15.6mm)X-Trans CMOS 4 | APS-C X-Trans CMOS 4 | APS-C(23.5×15.7mm)X-Trans CMOS 5 HR |
| ISO | ISO160〜12800(拡張ISO80〜51200) | ISO160〜12800(拡張ISO80〜51200) | ISO125〜12800(拡張ISO64〜51200) |
| 連写性能 | 最高約30コマ/秒(電子シャッター、1.25xクロップ) | 最高約30コマ/秒(電子シャッター、1.25xクロップ) | 最高約8.0コマ/秒(メカニカル)/ 最高約20コマ/秒(電子シャッター、1.29xクロップ) |
| 液晶モニタ | 3.0型 チルト式タッチパネル 約162万ドット | バリアングル式タッチパネル 約104万ドット | 3.0型 チルト式タッチパネル 約184万ドット |
| ファインダー形式 | 0.39型有機EL 約236万ドット | なし(EVF非搭載) | 0.39型有機EL 約236万ドット(倍率0.62倍) |
| バッテリータイプ | NP-W126S | NP-W126S | NP-W126S |
| 記録メディア | SD / SDHC / SDXC(UHS-I) | SD / SDHC / SDXC(UHS-I) | SD / SDHC / SDXC(UHS-II、V90対応) |
| 手ブレ補正機構 | なし(ボディ内手ブレ補正非搭載) | なし(ボディ内手ブレ補正非搭載) | センサーシフト方式5軸補正(最大7.0段) |
| インターフェース | USB Type-C(USB 10Gbps)/ HDMIマイクロ(Type D)/ 2.5mmマイク・リモートレリーズ兼用 | USB Type-C(USB 10Gbps)/ HDMIマイクロ(Type D)/ 3.5mmマイク / 3.5mmヘッドホン | USB Type-C(USB3.2 Gen2x1)/ HDMIマイクロ(Type D)/ 3.5mmマイク・リモートレリーズ兼用 |
| 動画記録画素数 | 6.2K/30p | 6.2K / 30P | 6.2K/30p、4K/60p、フルHD/240p |
| 本体サイズ | 118.4×82.8×46.8mm | 111.9×66.6×38.0mm | 123.8×84×48.8mm |
| 重量 (g) | 378 | 355 | 438 |
| Bluetooth | — | — | Bluetooth Ver.4.2(Bluetooth low energy) |
| Wi-Fi | — | — | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
| 購入 |
◎ は選んだ中で最も優れた値(価格は最安、発売日は最新)。併記や範囲の値には付けていません。
※ 価格・仕様は変動する場合があります。購入前に各販売ページをご確認ください。
X-T30 III と X-M5 は、画素数が約2610万で同じです。
差は23gの重さ、ファインダーの有無、背面モニターの形(X-M5はバリアングル、X-T30 IIIはチルト)です。
X-T50 は約4020万画素で、5軸7.0段のボディ内手ブレ補正があります。438gと、X-T30 III より60g重くなります。
静止画の撮影可能枚数は、ノーマルモードで X-T30 III が約315枚、X-M5 が約330枚、X-T50 が約305枚です。
向く人と向かない人
メリット
- 378gで0.39型236万ドットのファインダーを備える
- フィルムシミュレーションダイヤルとFSレシピ
- 6.2K/30p、4K/60pの動画に対応
- 電子シャッターで最高約30コマ/秒
デメリット
- ボディ内手ブレ補正がない
- 撮影可能枚数が約315枚(ノーマルモード)
- 約30コマ/秒は1.25倍クロップ
- 記録メディアはSDのUHS-I対応まで
ボディ内手ブレ補正がない
X-T30 III の手ブレ補正は、動画の電子防振だけです。静止画ではセンサーが動かないため、補正はレンズ側に頼ります。
公式によると、XC13-33mmF3.5-6.3 OIS には4段の手ブレ補正があります。補正機構のないレンズを付けると、静止画の補正は働きません。
補正付きのボディが欲しい場合は、X-T50 が同じダイヤル操作で選べます。
約315枚のバッテリーと連写のクロップ
撮影可能枚数はCIPA規格で、エコノミーモードが約425枚、ノーマルモードが約315枚です。
XF35mmF1.4 R使用時の値で、バッテリーはNP-W126Sです。
連写は、電子シャッターの約30コマ/秒が1.25倍クロップです。クロップなしだと約20コマ/秒になります。メカシャッターは約8コマ/秒です。
液晶と記録メディアの仕様
背面モニターは3.0型のチルト式で、約162万ドットです。X-M5のバリアングル式とは動き方が違います。自分に向けて撮るなら、バリアングル式の X-M5 が使いやすい形です。
記録メディアはSDカード(UHS-I対応)です。X-T50 はUHS-II(V90対応)で、カードの対応速度が違います。
キヤノンEOS R50、ニコンZ50IIとの違い
ファインダー付きでボディ内補正のない入門機は、他社にもあります。キヤノン EOS R50 は約375g、ニコン Z50II は約550gです。
X-T30 III、EOS R50、Z50IIの比較
横にスクロールして比較できます →
FUJIFILM X-T30 III | Canon EOS R50 | Nikon Z50II | |
|---|---|---|---|
| 発売日 | ◎ 2025/11/28 | 2023/03 | 2024/12 |
| 参考価格(通貨・時点・条件を併記) | オープン価格(メーカー希望小売価格の設定なし) | ◎ 約114,000円 (レンズキット) / 約146,000円 (ダブルズームキット)(定価(税込)) | 約149,000円 (レンズキット) / 約187,000円 (ダブルズームキット)(定価(税込)) |
| メーカー | 富士フイルム | キヤノン | ニコン |
| レンズマウント | FUJIFILM Xマウント | RFマウント | Zマウント |
| 型番 | X-T30 III | EOS R50 | Z50II |
| 画素数 | ◎ 約2610万画素 | 約2420万画素 | 2088万画素 |
| センサーサイズ | APS-C(23.5×15.6mm)X-Trans CMOS 4 | APS-C (22.3×14.9mm CMOS) | APS-C (DXフォーマット CMOS) |
| ISO | ISO160〜12800(拡張ISO80〜51200) | ISO100-32000 (拡張51200) | ISO100-51200 |
| 連写性能 | 最高約30コマ/秒(電子シャッター、1.25xクロップ) | 最大約15コマ/秒 (電子シャッター) | 最大約30コマ/秒 (C30・JPEG) |
| 液晶モニタ | 3.0型 チルト式タッチパネル 約162万ドット | 3.0型バリアングル 約162万ドット | 3.2型バリアングル 約104万ドット |
| ファインダー形式 | 0.39型有機EL 約236万ドット | 0.39型 OLED 約236万ドット | 0.39型 OLED 約236万ドット (高輝度1000cd/m²) |
| バッテリータイプ | NP-W126S | LP-E17 | EN-EL25a |
| 記録メディア | SD / SDHC / SDXC(UHS-I) | SD (UHS-I) | SD (UHS-II) |
| 手ブレ補正機構 | なし(ボディ内手ブレ補正非搭載) | なし (レンズ側IS+動画電子IS) | なし (レンズ側VR+動画電子VR) |
| インターフェース | USB Type-C(USB 10Gbps)/ HDMIマイクロ(Type D)/ 2.5mmマイク・リモートレリーズ兼用 | — | — |
| 動画記録画素数 | 6.2K/30p | 4K30p (6Kオーバーサンプリング) / フルHD120p | 4K60p (クロップ) / 4K30p (オーバーサンプリング) / フルHD120p |
| 本体サイズ | 118.4×82.8×46.8mm | 116.3×85.5×68.8mm | 127×96.8×66.5mm |
| 重量 (g) | 378 | 375 | 約550 (バッテリー含む) |
| シャッタースピード | — | 1/4000〜30秒 | 1/4000〜30秒 |
| 記録フォーマット | — | JPEG / HEIF / RAW | JPEG / HEIF / RAW |
| スロット | — | 1 | 1 |
| 防塵・防滴 | — | なし | 配慮した設計 |
| タッチパネル | — | あり | あり |
| AFセンサー測距点 | — | デュアルピクセルCMOS AF II・被写体検出 (人物・動物・乗り物) | 209点・EXPEED 7による9種類の被写体検出 |
| 動画ファイル形式 | — | MP4 | MOV / MP4 |
| 映像圧縮方式 | — | H.264 | H.265 / H.264 (N-Log対応) |
| Wi-Fi | — | あり | あり |
| Bluetooth | — | 4.2 | あり |
| カラー | — | ブラック、ホワイト | ブラック |
| その他 | — | — | イメージングレシピ対応、ピクチャーコントロール専用ボタン |
| 購入 |
◎ は選んだ中で最も優れた値(価格は最安、発売日は最新)。併記や範囲の値には付けていません。
※ 価格・仕様は変動する場合があります。購入前に各販売ページをご確認ください。
3機種とも静止画のボディ内手ブレ補正はなく、ファインダーは約236万ドットです。X-T30 III の個性は、ダイヤルで撮る操作とフィルムシミュレーションです。
各社の入門機をまとめて見たい人は、次の記事も参考になります。
最初のレンズ
X-T30 III は、XC13-33mmF3.5-6.3 OIS が付くレンズキットが2025年12月16日に発売されました。
公式では、Xのズームレンズで最小・最軽量の125gとされています。
単体なら、XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ が52,250円、XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR が121,000円です。
価格は公式の希望小売価格(税込、2026年11月時点の表示)です。
買う前に確認したいこと
- ボディ内手ブレ補正がなくても、レンズ側の補正で足りる
- 約315枚のバッテリーに、予備を足せる
- 自撮り中心ではなく、チルト式のモニターで足りる
- SDカードがUHS-Iまでの対応でよい
- 補正付きの X-T50 との60gの差を、補正の有無と比べた
よくある質問
X-T30 IIIの価格はいくらですか?
メーカーの希望小売価格はオープン価格で、設定がありません。販売店ごとに変わるため、最新の価格・在庫は販売店で確認してください。
X-T30 IIIとX-M5の違いは何ですか?
ファインダーの有無が大きな差です。X-T30 III は約378gで236万ドットのファインダーがあり、X-M5は約355gでファインダーがありません。
画素数は同じ約2610万です。
X-T30 IIIは手ブレ補正がありますか?
静止画のボディ内手ブレ補正はありません。動画には電子防振があります。静止画の補正は、補正機構を持つレンズに頼る形です。
3機種の選び分け
- ダイヤル操作と378gのファインダー付きボディが欲しい人は、X-T30 III
- ボディ内手ブレ補正と約4020万画素が欲しい人は、X-T50
- ファインダーなしで355g、バリアングル式モニターの人は、X-M5

