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ミラーレス一眼のセンサーには、フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズ(MFT)の3つの規格があります。大きいほど高画質、小さいほど軽いと言われます。
ただ、本体だけを並べると、重さの差は思ったより小さいです。差がはっきり出るのは、レンズの重さと値段のほうです。
情報
この記事の結論
- 最初の1台で迷うなら、レンズが小さく安い APS-C
- 暗い場所やボケを重く見るなら、フルサイズ
- 旅行や望遠で、とにかく軽くしたいなら、MFT
- 本体の差は数十g、望遠ズームの差は数百g
- 標準ズームは、どの規格でもあまり変わらない

センサーの大きさと換算画角
センサーの面積は、フルサイズが約36.0×24.0mmです。ソニーのα6700(APS-C)は約23.3×15.5mm、MFTは約17.3×13.0mmです。
面積で比べると、フルサイズはα6700の約2.4倍、MFTの約3.8倍になります。
| 規格 | 大きさ(mm) | 画角の換算 |
|---|---|---|
| フルサイズ | 約36.0×24.0 | 1倍 |
| APS-C | 約23.3×15.5 | 約1.5倍 |
| MFT | 約17.3×13.0 | 2倍 |
APS-Cの大きさはメーカーで少し違い、キヤノンは約22.3×14.9mm、換算は約1.6倍です。
換算とは、同じ画角になるフルサイズのレンズに直した値です。MFTの25mmは50mm相当、APS-Cの35mmは約52mm相当になります。
同じレンズでもセンサーで写る範囲が変わる
50mmのレンズを付けたとき、それぞれのセンサーに写る範囲。枠の大きさはセンサーの実寸比です。
- フルサイズ 50mmそのまま 36×24mm
- APS-C 約75mm相当 23.3×15.5mm
- MFT 100mm相当 17.3×13mm
サイズを押すとその範囲に切り替わります(もう一度押すと全体)。
キヤノンのAPS-Cは約1.6倍で、50mmなら約80mm相当です。
本体の重さは規格でそこまで変わらない
同じソニーのEマウントで、フルサイズのα7C IIは514gです。APS-Cのα6700は493gで、差は21gしかありません。
MFTのOM-5 Mark IIは418gで、α6700より75g軽い程度です。
フルサイズ、APS-C、MFTの本体比較
横にスクロールして比較できます →
Sony α7C II (ILCE-7CM2) | Sony α6700 (ILCE-6700) | OM SYSTEM OM-5 Mark II | |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 2023/10/13 | 2023/07/28 | ◎ 2025/07/18 |
| 参考価格(通貨・時点・条件を併記) | オープン価格(発売時) | オープン価格(発売時) | オープン価格 |
| メーカー | ソニー | ソニー | OMデジタルソリューションズ |
| 型番 | ILCE-7CM2 | ILCE-6700 | OM-5 Mark II |
| レンズマウント | Eマウント | Eマウント | マイクロフォーサーズ |
| 画素数 | 有効 静止画最大約3300万画素/動画最大約2760万画素 | 有効 静止画最大約2600万画素/動画最大約1990万画素 | 約2037万画素 |
| センサーサイズ | 35mmフルサイズ(35.9×23.9mm Exmor R CMOS) | APS-C(23.3×15.5mm Exmor R CMOS) | 4/3型 Live MOS |
| ISO | ISO100-51200(拡張ISO50〜204800) | ISO100-32000(拡張ISO50〜102400) | ISO200〜25600(拡張 LOW 約64相当) |
| 連写性能 | 最高約10コマ/秒(Hi+) | 最高約11コマ/秒(Hi+) | 約6コマ/秒(メカシャッター)、静音連写H 約30コマ/秒 |
| 液晶モニタ | 3.0型 TFT 約104万ドット バリアングル(オープン角約176°・チルト角約270°) | 3.0型 TFT 約104万ドット バリアングル(オープン角約176°・チルト角約270°) | 3.0型 約104万ドット 2軸可動式 |
| ファインダー形式 | 0.39型 XGA OLED 約236万ドット | 0.39型 XGA OLED 約236万ドット | OLED 約236万ドット |
| バッテリータイプ | NP-FZ100 | NP-FZ100 | BLS-50 |
| 記録メディア | SD(UHS-I/II)×1 | SD(UHS-I/II)×1 | SD / SDHC / SDXC(UHS-I / II) |
| スロット | 1 | 1 | — |
| 手ブレ補正機構 | ボディ内5軸・最大7.0段 | ボディ内5軸・最大5.0段 | ボディー内5軸(中央6.5段・周辺5.5段) |
| AFセンサー測距点 | 最大759点(位相差検出) | 静止画最大759点/動画最大495点(位相差検出) | — |
| 動画記録画素数 | 4K(3840×2160)最大59.94p | 4K(3840×2160)最大119.88p | C4K 24p / 4K 30p |
| 動画ファイル形式 | XAVC S/XAVC HS/XAVC S-I | XAVC S/XAVC HS/XAVC S-I | — |
| インターフェース | USB Type-C(5Gbps)、HDMIマイクロ、マイク、ヘッドホン | USB Type-C(5Gbps)、HDMIマイクロ、マイク、ヘッドホン | USB Type-C |
| Bluetooth・Wi-Fi | Bluetooth 4.2、Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac) | Bluetooth 4.2、Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac) | Ver.5.2 |
| 本体サイズ | 124.0×71.1×63.4mm | 122.0×69.0×75.1mm | 約125.3×85.2×52.0mm |
| 重量 (g) | 514 | 493 | 418 |
| その他 | 重量はバッテリー・メモリーカードを含む(公式仕様表) | 重量はバッテリー・メモリーカードを含む(公式仕様表) | — |
| 防塵・防滴 | — | — | IP53 |
| 購入 |
◎ は選んだ中で最も優れた値(価格は最安、発売日は最新)。併記や範囲の値には付けていません。
※ 価格・仕様は変動する場合があります。購入前に各販売ページをご確認ください。

画像出典:ソニー 公式

画像出典:ソニー 公式
キヤノンでも同じことが言えます。フルサイズのEOS R8は461gで、APS-CのEOS R7(612g)より151g軽い本体です。
規格が小さいから本体が軽い、とは限りません。R8とR7の性能の違いは、価格の節で触れます。
差が出るのは望遠ズーム
望遠側が換算300mm前後になるズームを並べると、重さが大きく変わります。
焦点距離で写る範囲が変わる
フルサイズで撮ったときの範囲。数字が大きいほど狭く、遠くが大きく写ります。
- 24mm 広角 APS-C機なら約36mm相当
- 50mm 標準 APS-C機なら約75mm相当
- 100mm 中望遠 APS-C機なら約150mm相当
- 200mm 望遠 APS-C機なら約300mm相当
- 300mm 望遠 APS-C機なら約450mm相当
焦点距離を押すとその範囲に切り替わります(もう一度押すと全体)。
APS-C機に同じレンズを付けると、写る範囲は約1.5倍の焦点距離と同じになります。
| レンズ | 望遠端(換算) | 重さ |
|---|---|---|
| FE 70-300mm(フルサイズ) | 300mm | 854g |
| E 55-210mm(APS-C) | 約315mm | 345g |
| G 45-150mm(MFT) | 300mm | 約200g |
フルサイズ用は、APS-C用の約2.5倍の重さです。
ソニーの希望小売価格は、FE 70-300mmが215,600円、E 55-210mmが46,200円で、約4.7倍の差があります。

600mm相当まで伸ばすと、さらに開きます。
MFTのLUMIX G 100-300mm F4.0-5.6 IIは、換算200〜600mmで約520gです。
フルサイズで同じ600mmまで届くニコンのZ 180-600mm f/5.6-6.3 VRは、約2140gになります。
ただし、同じ数字のF値でも、センサーが小さいと同じ画角で得られるボケ量と光の量は減ります。軽さは、その代わりに得ているものです。
標準ズームは、ほとんど差が出ない
普段使いの標準ズームは、小さいレンズがどの規格にもあります。ソニーのフルサイズ用 FE 28-60mm F4-5.6は167g、APS-C用の E 18-55mmは194gです。
ニコンでは、APS-C用のZ DX 16-50mmが約135g、フルサイズ用のZ 24-50mmが約195gで、差は約60gです。
レンズ1本の旅行なら、どの規格でも軽く持ち歩けます。規格の差を意識するのは、望遠や明るい単焦点を足す段階からです。
価格帯の違い
キヤノンの公式オンラインショップ価格(2026年11月時点)で、RFマウントの本体を並べます。キヤノンの希望小売価格はオープン価格です。
| 機種(センサー) | 価格(税込) | 重さ |
|---|---|---|
| EOS R100(APS-C) | 88,000円 | 356g |
| EOS R10(APS-C) | 143,000円 | 429g |
| EOS R7(APS-C) | 220,000円 | 612g |
| EOS R8(フルサイズ) | 242,000円 | 461g |
| R8 Mark II(フルサイズ) | 275,000円 | 546g |
APS-Cでも上位のR7は220,000円で、フルサイズのR8との差は22,000円です。APS-Cが安いのは、入門機の価格帯までと考えたほうが実態に合います。
R8は手ブレ補正が付かず、画素数も約2420万画素です。R7は約3250万画素で、動きものを追う性能が高い機種です。
フルサイズより大きい規格と小さい規格
さらに大きい規格には、富士フイルムのGFXがあります。GFX100S IIは約43.8×32.9mmのセンサーで約1億200万画素、重さは883gです。
小さい側には、1.0型(13.2×8.8mm)のソニー RX100 VIIがあります。302gで、レンズは一体型です。
初めて、画質優先、軽さ優先で選ぶなら
初めての1台なら、レンズ代を抑えやすいAPS-Cです。ソニーのα6700(493g)なら、望遠ズームを足しても約840gで収まります。
写真の質を優先するなら、フルサイズです。同じソニーなら、α7C II(514g)が小型です。ただしレンズは大きく、高くなります。
軽さを最優先するなら、MFTです。OM-5 Mark II(418g)に約200gの望遠ズームを付けても、約620gです。
規格を決める前のチェック項目
- 望遠ズームまで買う予定か(差が出るのは望遠側)
- 持ち歩く総重量を、本体とレンズの合計で考えた
- 暗い場所やボケを重く見るか(重いならフルサイズ)
- 使いたいレンズが、そのマウントにあるか
- 価格は、メーカー公式と販売店の両方で見た
メーカー別の機種は、次の記事でケース別に選べます。
よくある質問
フルサイズとAPS-Cで、本体の大きさは大きく違いますか?
重さの差は小さめです。ソニーのα7C II(フルサイズ)は514g、α6700(APS-C)は493gで、差は21gです。
キヤノンでは、フルサイズのEOS R8(461g)のほうがAPS-CのEOS R7(612g)より軽くなっています。
換算画角とは何ですか?
同じ画角になるフルサイズのレンズの焦点距離に直した値です。APS-Cは約1.5倍(キヤノンは約1.6倍)、MFTは2倍にして考えます。
MFTのレンズは、OM SYSTEMとLUMIXで共通ですか?
マウントは共通で、両社のレンズを付けられます。ただしAFや手ブレ補正の連携は組み合わせで変わるため、個別に確認してください。
