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3Dプリンターのスライサー比較 Bambu StudioとOrcaSlicerほか

· エンディ
3Dプリンターのスライサー比較 Bambu StudioとOrcaSlicerほか

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3Dプリンターは、モデルのデータをそのまま読んでも動きません。間で印刷用の指示書を作るソフトが、スライサーです。

FDM(樹脂を溶かして積む方式)向けの主要なスライサーは、どれも無料です。最初の1本は持っている機種のメーカー製が基本で、Bambu Lab機ならBambu Studioです。

STLや3MFをスライスしてG-codeにし、プリンターへ送るまでの4段階

スライサーはSTLや3MFをG-codeに変える

スライサーは、STLや3MFといった立体のデータを薄い層に輪切りにし、ノズルの動きを書いたG-codeに変換します。

3MFはプロファイル(設定)も一緒に入る形式です。ダウンロードで形式を選べるなら、作者の設定ごと読み込める3MFが扱いやすくなります。

情報

スライサーで最初に触る設定は3つ

  • 積層ピッチ: 標準は0.2mm。細かくすると時間が増える
  • インフィル(内部の詰まり具合): 10〜20%で通常は足りる
  • サポート: 初回は自動(ツリー)で、必要な箇所だけに付ける

温度はフィラメントごとのプリセットで決まり、変えるときは箱に書かれた推奨値に従います。

積層ピッチ0.2mm、インフィル10〜20%、自動ツリーサポート、温度プリセットの目安

FDM向けスライサー6本の比較

2026年11月4日時点の最新版を、各公式リポジトリのリリース情報で確認しました。6本ともWindows、Mac、Linuxに対応する無料のオープンソースです。

日本語の翻訳ファイルも6本すべてに同梱されています。訳の完成度までは見ていません。

ソフト最新版(確認日)対応機種と特長
Bambu Studio2.9.1(11/3)Bambu Lab全機種の公式ソフト。自動サポート、色の塗り分け、AMSによる多色印刷。2.9.1でH3C向けの機能を追加
OrcaSlicer2.4.2(7/7)Bambu、Creality、Prusa、Elegoo、Anycubicなど多数。流量や温度のキャリブレーション機能が標準
PrusaSlicer2.9.7(11/2)Prusa機が中心で、他社機のプロファイルも多い
UltiMaker Cura5.13.0(5/28)推奨とカスタムの段階式の設定、プラグインの市場
Creality Print7.3.1(10/31)Creality機向け
ElegooSlicer1.5.3.5(9/3)Elegoo機向け

Bambu StudioとOrcaSlicerの対応機種、特長、Bambu機での扱い、最新版、価格の違い

Creality Printの日本向けダウンロードページは古い版のままですが、GitHubでは7.3.1が公開されています。

Elegoo、Creality、AnycubicのスライサーはOrcaSlicer系がベースで、操作画面がほぼ共通とされています。

レジン(光造形)向けスライサー

光造形のプリンターは、機種付属のソフトが基準です。Elegooは日本サイトで、Tango Elegoo版の初心者ガイドを公開しています。

ソフト価格特徴
CHITUBOXBasicは無料上位版は有料
Lychee SlicerLiteは無料Plusは月額9.99ユーロ
Photon Workshop無料Anycubic機の付属ソフト
Tango試用版ありElegoo版もある

Lychee Slicerは無料版でも、自動サポート、アイランド(浮いた部分)の検出、中空化が使えます。Plusでは、サポートを手で描き込む機能などが加わります。

レジン用の4本は、日本語対応を確認できていません。光造形機の選び方と道具は、入門記事に載せています。

あわせて読みたい 光造形3Dプリンター入門 FDMとの違いと必要なもの

メーカー別の基本のスライサー

複数メーカーの機種を使い分けるなら、OrcaSlicerに集約する手もあります。

持っている機種基本の選択別の選択肢
Bambu LabBambu StudioOrcaSlicer
CrealityCreality PrintOrcaSlicer、Cura
Elegoo FDMElegooSlicerOrcaSlicer
PrusaPrusaSlicerOrcaSlicer
Anycubic KobraAnycubic Slicer NextOrcaSlicer、Cura
複数メーカーを使うOrcaSlicerCura

Anycubic Slicer NextはOrcaSlicerがベースで、Kobra 3、S1、Xなどに対応します。日本語対応の有無は確認できていません。

Bambu Lab、Creality、Elegoo、Prusa、Anycubic、複数メーカーごとのスライサーの選び方

Bambu Labの認証制御とスライサー

Bambu Lab機では、2025年に他社製ソフトからの操作に制限がかかりました。

  1. 認証制御の導入を発表

    Bambu Labが新ファームウェアでの認証制御(Authorization Control)を発表しました。印刷開始やファーム更新などの操作に、認証が求められます。

  2. 公式ブログで補足

    ベータ運用で強制ではなく、現行ファームのままでも使えるとしました。LANモードはBambu Connect経由なら、インターネットもアカウントも不要です。

  3. A/Pシリーズにも拡大

    All3DPが、認証制御がAシリーズとPシリーズにも広がったと報じました。Developer ModeはLAN Onlyのときだけ使えるとされています。

Developer Modeは、X1、P1、A1、A1 miniで手動で有効にする任意の機能です。

MQTTやライブ映像、FTPが開放される代わりに、ネットワークの保護は利用者の責任で、サポート対象外です。

使う側に関わるのは、次の2点です。

  • スマホアプリ(Bambu Handy)でのリモート監視はクラウド経由が前提で、LAN Onlyにすると外出先から見られない
  • OrcaSlicerなど他社製ソフトでBambu機を動かすには、Developer ModeかLAN運用が必要になることがある

2026年の現行ファームとOrcaSlicer側の最新の挙動は未検証です。導入前に、公式wikiで確認してください。

スマホアプリでできること

プリンターの状態確認や印刷の停止は、スライサーとは別の、各社のスマホアプリで行います。

  • Bambu Handy: リモート監視と管理。公式wikiは、LANモードに非対応で通信はインターネット経由と説明している
  • Anycubicアプリ: 開始、監視、一時停止、キャンセル。日本のApp Storeでの対応言語に日本語はない
  • Creality Cloud: モデル共有とクラウドでのスライス、リモート操作。機種によっては別売の機器が必要になる場合がある
  • ELEGOO Matrix: iOSでのリモート制御と監視。対応機種が限られる

いずれもクラウド接続が前提です。アカウントと連携せず、スライサーとSDカードだけで使う方法もあります。

モデリングに使うCADソフト

自分で形を作るなら、CADソフトを使います。TinkercadはAutodeskの無料サービスで、ブラウザ上でブロックを組み合わせる方式です。日本語のUIにも対応しています。

Fusionは、個人向けの無料利用に条件があります。条件と期間はAutodeskの公式ページでご確認ください。

BlenderやFreeCADも無料のオープンソースです。Blenderは彫刻やフィギュア向けで、FreeCADは寸法で形を決めるパラメトリックCADです。

既存のデータを使う場合の入手先とライセンスは、別の記事に載せています。

あわせて読みたい 3Dプリンターのデータの入手先とライセンス

Bambu Lab A1 miniとA1の購入先

Bambu Studioで始める入門機は、A1 miniとA1です。価格は公式ストアでご確認ください。

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Bambu Lab A1 mini

Bambu Labの入門機。造形サイズは180×180×180mmで、AMS liteによる4色印刷に対応します。価格は公式ストアで確認してください。

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Bambu Lab A1

A1 miniより大きい造形サイズのモデルです。価格は公式ストアで確認してください。

あわせて読みたい Bambu Lab A1 miniとA1の違い

本体をまだ選んでいない人は、先に機種の選び方を読むと迷いません。

あわせて読みたい 3Dプリンター 初心者の選び方

スライサーで選ぶフィラメントのプリセットは、素材ごとに分かれています。

あわせて読みたい 3Dプリンターのフィラメントの種類と選び方

結論: Bambu Lab機ならBambu Studio、複数メーカーならOrcaSlicer

よくある質問

Q

スライサーは有料のものを買う必要がありますか?

A

FDM向けの主要6本は無料です。レジン向けも、機種付属のソフトやCHITUBOXのBasic、Lychee Slicerの無料版で始められます。

Q

Bambu LabのプリンターでOrcaSlicerは使えますか?

A

OrcaSlicerはBambu機のプロファイルを持っています。

ただしBambu Labの認証制御の影響で、Developer ModeやLAN運用が必要になることがあります。公式wikiで最新の状態を確認してください。

Q

スライサーの日本語表示はどう切り替えますか?

A

Bambu Studioなら、設定の言語欄で切り替えます。他のソフトも設定画面にあります。日本語の翻訳ファイルの同梱は、FDM向け6本で確認しています。

公式リンク

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